【2009年3月】メタボリックシンドロームとアディポネクチン


昨年末に健康診断を受けました。血液、尿、心電図、動脈硬化度などいつもの検査に加えて、昨年から始まったおへその周りを測る検診が行われ、その結果が送られてきました。
内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に関するアドバイスとして、
“腹囲が85cm(測定値85.6cm)を超えることがメタボリックシンドロームの基準に該当します。これは高血圧と糖代謝異常が合併しやすく、心筋梗塞など動脈硬化性疾患を起こしやすくします。これを内臓脂肪症候群といいますが、生活習慣の改善で防ぐことができます。”
と書かれています。

私の血圧は最高血圧126mmhg、最低血圧62mmHgで正常範囲です。糖尿検査でも90mg/dlで正常範囲です。そして動脈硬化度も7.6でいわゆる若い血管であるようですと書かれています。
ただ腹囲だけが85cmを超えているだけで、メタボリックシンドロームに該当しました。
もう少し腹囲の基準をあげても良いのではと思います。


そうした中、茨城県、筑波大、獨協医科大などのグループが、年を取ったら少し太目が長生きすると発表しました。
茨城県9万人を対象にした調査で、40〜79歳までの男性3万2千人、女性6万2千人を10年間追ったもので、どの体形の人が病気などで亡くなる確率が最も低いかを年代別に算出したものです。体形は体重(s)を身長(m)で2回割った体格指数(BMI)で見ます。
その結果、男性は40〜50代ではBMIが23.4、60〜70代では25.3の人が一番死亡率が低く、女性は40〜50代ではBMIが21.6、60〜70代では23.4の人が一番死亡率が低いそうです。
日本肥満学会ではBMI22を理想として、25以上を肥満としていますから、男性の場合40代からはこれよりも少し高めが良く、女性の場合も60代からは少し高めがいいと報告されています。
ちなみに私は身長が171.6cm、体重は73.5kg、年齢はこの3月で61歳、BMIを見ると25です。
この数字を見るとほぼ理想の体重と思いますが、しかし検診では64.7kgが標準体重として、やや肥満と診断されています。

脂肪を燃焼するものとしてカルニチン、αリポ酸、コエンザイムQなどがサプリメントの世界で取りざたされていますが、昨年来、内臓脂肪を燃焼させるアディポネクチンが話題になっています。
従来、脂肪細胞の役割はエネルギーの貯蔵、組織の保護などといわれてきましたが、内分泌器官としてさまざまな生理活性因子を分泌していることが近年わかってきました。
その中でも脂肪細胞が特異的に分泌するアディポネクチンはエネルギー代謝に重要な働きを持っていることが明らかになってきました。
標準体重の人には血液中に多く分泌し、内臓脂肪が増えるとアディポネクチンが減少し、アディポネクチンが増えると内臓脂肪が減少してきます。
アディポネクチンはその他、インスリンの感受性を高めたり、血栓、動脈硬化を予防する働きがあります。
天然のポリフェノール素材の中では、ライチポリフェノールがアディポネクチンを増やし内臓脂肪を減少させる働きがあることをヨーロッパ肥満学会などに発表しています。
1日4,50分の徒歩など適当な運動をしながら、このようなポリフェノール素材も摂取して、メタボリックシンドロームを解決していきましょう。


2009年3月
J-EAT日本統合セラピスト教育協会
会長 町田 久


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